工法

現在の一般木造住宅においては、木造軸組工法と木造枠組壁構工法(2×4ツーバイフォー)と2種類の構法が主流となっています。
それぞれ良いところがあり、どちらが良いとは一概には言えません。

当社が採用している木造軸組構法は、日本古来の建築技術である伝統工法を改良、発展させてきました。ほぞ、ほぞ穴と呼ばれる部位に接続することで構造体を組み立てていきます。土台と柱の継ぎ手をほぞ木造軸組構法は、伝統工法に比べて柱が細く柱を貫通させることもないため、その脆弱性が懸念されていました。しかし、現在では、接続金具の発展や、筋交い(すじかい)を採用することにより建物の強さ、コスト減、間取りの自由さを実現しています。

木造軸組パネル工法を採用に変更

基礎部分

日本建築の源流であるである竪穴建物では、穴を掘って柱を建てる掘立柱が用いられてきましたが、直接土に柱が触れているため水分が柱に伝わり、腐ってしまうという事がおこりました。ここから、柱の下に石を置く事で腐る事を防ぎ、現代では、鉄筋とコンクリートで建物の基礎を作るまで発展させてきました。
以前の建築方法では、地震に対して揺れを逃がす事で対応してきましたが、今は基礎が鉄筋コンクリートの為、慣性で受け止めるようになりました。その為、ボルトや羽子板などの金物での補強が不可欠となりましたが、ここも金物の発展により十分な耐震性を得る事ができました。
近年までは、柱の下のみに鉄筋コンクリートを打ち込む布基礎が主流でしたが、今では建物の底面全体を鉄筋コンクリートで固める「べた基礎」が主流になっており、まごころ工務店でも「べた基礎」を採用しています。

断熱

CMなどの謳い文句にも良く使われる断熱ですが、断熱には様々な定義があります。
断熱とは、家の外と中を隔てる部分に熱伝導率の低い断熱材というものを使い、熱の移動を抑える事を言います。
冬には室中の暖気を外に逃がさないようにし、外の冷気を室内に伝わりにくくします。
断熱性能を数値で客観的に判断する方法として「外皮平均熱貫流率(UA値)」というものがあります。UA値はどれだけ熱が外に逃げているかを数値化したものであり、UA値が低ければ低いほど優れた断熱性を持っているという事ができます。
断熱は、やればやるほど快適な暮らしに繋がりますが、それだけコストもかかってしまいます。
どれだけ気にするのがいいのか、そのバランスが非常に重要だと考えています。
断熱を考える時の一つの指針として、自身の住んでいる地域に合わせるという事が重要なポイントです。

  出展 IBEC

例えば、中部地方の静岡県浜松市では、上記図を参考にすると、地域区分で6に該当します。

上記の図は、各地域区分ごとに基準となるUA値をまとめたものです。静岡県浜松市でUA値0.6であれば、断熱等級5ということになります。
断熱等級は、2025年には全ての住宅に断熱等級4以上が義務化される予定です。
断熱の事を勉強し始めると上の表のように「省エネ基準」、「ZEH基準(ゼロエネルギー住宅基準)」、「HEAT20」と様々な基準がでてきますが、全て断熱等級で言い換える事ができますので、断熱等級だけ覚えておけば大丈夫です。
断熱等級1~3は数十年前の基準ですので、1~3を抜いた等級4,5,6,7のどこを目指すかというところにおいては、お客様の考え方次第で正解はありません。
断熱等級4は、省エネ基準と呼ばれている為、性能が高そうに思えますが実際に住んでみると快適とは言い難い所があります。
まごころ工務店では、施工エリアにおける断熱等級5(ZEH基準)を満たす断熱性能を標準仕様としており、さらに断熱性を目指すお客様にはお客様の求める性能を提案しています。