キッチンには大きく分けて『壁付け式』と『対面式』の2種類がありますが、現在特に人気を集めているのが対面式(カウンターキッチン)です。
リビングを見渡せるため家族とのコミュニケーションが取りやすく、開放感があり見た目もオシャレであることから、壁付け式から対面式にリフォームする人も増えてきています。
しかし、リフォーム費用にいくらかかるのかがわからなかったり、対面式の使い勝手は本当に良いのか不安に感じたりする人も多いです。
当記事ではそんな疑問や不安を解消するために、対面式へのリフォームについて解説します。
キッチンリフォームを検討中の方はぜひ参考にしてください。
目次
カウンターキッチンは主に5種類
カウンターキッチンには主に5種類のタイプがあります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、まずはあなたのご家庭に合うタイプがどれなのかを見てみましょう。
【II型キッチン】
シンクとコンロを別々の台に配置したキッチン。
作業スペースが広く複数人での調理もしやすいが、シンクとコンロの行き来が大変な場合もある。
【L型キッチン】
シンクとコンロを離れた場所に配置したL字型のキッチン。
収納スペースが豊富でシンクとコンロの行き来もしやすいが、コーナー部分の使い方に工夫が必要。
【U字型キッチン】
シンクとコンロを離れた場所に配置したU字型のキッチン。
作業スペース・収納スペース共に広く使いやすいが、場所を広く必要とする。
【アイランドキッチン】
壁と接しておらず島のように独立したキッチン。
開放感があり左右どちらからでも通れる使い勝手の良さはあるが、複数人での調理には向かない。
【ペニンシュラキッチン】
左右どちらかが壁と接しているキッチン。
開放感があり収納スペースも豊富だが、作業スペースは少し狭い。
壁付け式から対面式にするリフォーム費用
壁付け式から対面式にリフォームする場合、費用は50~300万円です。
取り付ける商品のグレードやオプションの有無、配管や電気配線の場所次第で工事内容が変わるため、費用相場にも大きな幅があります。
ご家庭の状況によって様々ですので、リフォーム業者とよく相談をしてリフォーム内容を決めるようにしましょう。
少しでも費用を抑えたい場合には、複数の業者から見積りを出してもらい比較することも有効です。
カウンターキッチンの3つのメリット
カウンターキッチンには以下のようなメリットがあります。
メリット②コミュニケーションが取りやすい
メリット③配膳や片付けが効率的
メリット①開放感がある
壁付け式やクローズタイプのキッチンの場合、壁に向き合って作業をするため圧迫感を感じることも多いです。
一方、カウンターキッチンではリビングを見渡しながら作業ができるため開放感があります。
外の景色やリビングのテレビを見ることもできるため、料理の時間が楽しくなったという人も多いです。
メリット②コミュニケーションが取りやすい
カウンターキッチンであれば、リビングでくつろいでいる家族と話をしながら料理することができます。
友人を呼んでホームパーティをするような場合でも、料理とコミュニケーションを両立することが可能です。
また、小さいお子さんや高齢者がいるご家庭では、料理中に様子が見れないと不安かと思いますが、カウンターキッチンであればしっかり確認することもできます。
メリット③配膳や片付けが効率的
作った料理や食べ終わったお皿などはカウンターを使って運ぶことができます。
リビング側から料理を受け取ってテーブルに並べることもできますし、洗い物はキッチン側で受け取ってそのままシンクに持っていくことも可能です。
キッチンとリビングを行き来する回数を減らせるため、食事の前後の手間を大きく省くことができます。
カウンターキッチンの3つのデメリット
カウンターキッチンには以下のようなデメリットがあります。
デメリット②水ハネ・油ハネで部屋が汚れる場合がある
デメリット③煙・音・ニオイがリビングに広がりやすい
デメリット①広いスペースが必要
壁付け式のキッチンに比べるとカウンターキッチンを作るには広いスペースが必要です。
もしスペースが足りない場合はリビングのスペースを使うため、その分リビングが狭くなってしまいます。
カウンターキッチンにリフォームする場合には、リビング側に十分な広さを確保できるかどうかも考えるようにしましょう。
デメリット②水ハネ・油ハネで部屋が汚れる場合がある
カウンターキッチンではシンクやコンロから汚れが飛んで、リビング側の床を汚してしまうこともあります。
そのため、こまめに掃除をして清潔な状態を保つことが大切です。
カウンターに20~30cm程の腰壁やパネルなどを設置して対策することもできるため、気になる場合はそのようなオプションも検討してみてください。
デメリット③煙・音・ニオイがリビングに広がりやすい
カウンターキッチンはリビングとの間に遮るものがないため、料理中に発生した煙や音、ニオイがリビングに広がりやすいです。
換気扇を付けたり窓を開けたりすれば煙とニオイはある程度抑えることができますが、音に関しては対策が難しく、人によっては少し気になってしまうかもしれません。
カウンターキッチンにリフォームするときの4つのコツ
カウンターキッチンにリフォームしてから後悔することがないように、リフォーム時のコツを4つ紹介していきます。
コツ②腰壁を付けて手元を隠す
コツ③消臭効果がある壁材・壁紙を採用する
コツ④キャビネット・吊戸棚で収納スペースを確保する
コツ①必要な通路幅を確保する
キッチンの使い勝手を良くするためには通路の幅が重要です。
下図のように、通路幅は80cm、調理場の幅は90cm、複数で調理する場合には120cm程あると、料理がしやすくなります。
キッチンを広くしすぎるとリビングやダイニングが狭くなってしまうため、ご家庭の状況次第ではありますが、目安として使いやすい幅の広さは知っておくとよいでしょう。
コツ②腰壁を付けて手元を隠す
「カウンターキッチンにしたら料理中の手元が丸見えで気を遣うようになった」という声は意外と多いです。
調理の手際の良さや、水ハネ・油ハネなどの汚れが目立ってしまうことで、落ち着いて料理ができなくなってしまう場合もあります。
そのような場合には、20~30cmほどの腰壁やパネルなどを設置して、手元が隠れるようにすると良いです。
腰壁の設置はリフォーム後に後付けすることが難しいため、リフォーム時に検討するようにしてみてください。
コツ③消臭効果がある壁材・壁紙を採用する
リビングへのニオイ対策として、消臭効果のある壁材や壁紙を採用することも効果的です。
壁材や壁紙もリフォーム後に後から変更すると、余計にコストがかかってしまうため、リフォーム時にまとめて検討するのがおすすめです。
リフォーム業者に相談して、どのような素材が使えるのか確認してみましょう。
コツ④キャビネット・吊戸棚で収納スペースを確保する
キッチンをリフォームする際には、収納スペースを考えておくことも重要です。
どこにどのような棚を設置して、何を収納しておくのかをできるだけ具体的に考えておきましょう。
カウンターキッチンの場合は吊戸棚を設置するケースも多いです。
頭上の空いたスペースを有効活用することで、効率的に収納スペースを確保することができます。
まとめ
カウンターキッチンにはII型やL型などいくつかの種類があるため、ご自宅の状況に合わせて最適なタイプを選ぶことが重要です。
また、家族とのコミュニケーションが取りやすかったり、料理の配膳や片付けが効率的に行えたりするメリットがある半面、汚れやニオイがリビングに移ってしまうというデメリットもあります。
腰壁の設置や壁材の変更などでできるだけ対策をして、後悔のないキッチンリフォームを目指していきましょう。
キッチンリフォームに関してお困り事がありましたら、弊社『まごころ工務店』に一度ご相談ください。
あなたのご要望に応じて最適なご提案を致します。