外壁リフォームの費用相場は60~300万と幅広く、施工内容によって大きく変わります。
そのため、予算を決める際にはどのような施工をするのかを考えることが大切です。
当記事では外壁のリフォーム内容別の費用目安や、リフォーム内容の決め方などについて紹介していきます。
リフォームを検討中の方はぜひ参考にしてください。

外壁リフォームの内容別の費用相場

外壁リフォームには「塗装」「カバー工法」「張り替え」の3つがあります。
この中でどれを選ぶかによって、大まかな費用目安が決まります。

リフォーム内容費用目安
塗装60~100万円
カバー工法150~200万円
張り替え200~300万円

それぞれのリフォーム内容の特徴を解説していきます。

リフォーム内容①塗装

塗装は外壁に塗料を塗ることで、軽度な傷やヒビ割れなどを補修して、外壁を保護するリフォームです。
主に築0~30年で劣化具合が軽度な住宅に対して行われます。
一般的な30坪ほどの2階建て住宅であれば、費用目安は60~100万円となっており、外壁リフォームの中では比較的安価です。
そのため、外壁が劣化していなくても住宅のデザイン変更を目的に施工される方も多いです。
塗装は外見を変えるだけでなく、サビやコケの発生を抑えるなどの効果もあるため、10~15年ごとに1回行うことで外壁を長持ちさせることができます。

リフォーム内容②カバー工法

カバー工法は既存の外壁の上に、新しい外壁材を重ね張りするリフォームです。
主に築30~40年で塗装ではメンテナンスが不十分な住宅に用いられます。
費用目安は150~200万円となっており、使用する外壁材によって費用が変わります。
カバー工法では既存の外壁材をそのまま残しておくため、外壁材の撤去費用がかからないというメリットがあります。
一方で、外壁の劣化具合が激しい場合には、残った外壁材が原因となり、かえって住宅の耐久性や耐震性が低下するおそれもあります。
外壁の老朽化が進んでいる場合には、次に紹介する「張り替え」を行うことが望ましいです。

リフォーム内容③張り替え

張り替えは既存の外壁材を撤去して、新しい外壁材を張り直すリフォームです。
主に築40年以上の住宅に対して行われます。
費用目安は200~300万円と外壁リフォームの中では高額な部類ですが、外壁を一新するため住宅のメンテナンスという意味では最も効果的です。
築年数が浅い住宅でも外壁の劣化具合が激しい場合には、張り替えも検討した方がよいでしょう。

外壁リフォームの施工内容に迷ったときの判断基準

「塗装」「カバー工法」「張り替え」の3つは、どれが優れているということはなく、状況によって最適な施工内容が変わります。
主に外壁の劣化具合が重要になりますが、個人で劣化具合を判断するのはなかなか難しいでしょう。
そのため、大まかな判断基準として住宅の築年数を参考にするのがおすすめです。

基準①築30年未満は塗装

外壁の耐用年数は約40年といわれているため、築30年未満であればカバー工法や張り替えなどは不要なケースが多いです。
そのため、築30年未満では基本的には塗装をするのが主流です。
しかし、住宅のデザイン変更のために外壁材から変更したい、という場合にはカバー工法や張り替えをするのもよいでしょう。
ご自身の希望と予算を考慮して検討してみてください。

基準②築30~40年はカバー工法

外壁の耐用年数が約40年とはいうものの、これは定期的なメンテナンスをしっかりと行っていることが前提です。
そのため、築30年を超えているようであれば、カバー工法でしっかりとリフォームする方が無難かと思います。
仮に現在はそれほど外壁が劣化していなくても、今後の10年で老朽化が進んでいくことも考えられます。
もし今回のリフォームを塗装で済ませた場合に、10年後に再度カバー工法や張り替えを行うとなると、トータルの費用は高くなってしまいます。
近いうちに住宅を売却したり取り壊したりする場合は別ですが、今後も20年、30年と長く住む予定であればカバー工法を行うのがおすすめです。

基準③築40年以上は張り替え

築40年以上が経過している場合は、外壁の耐用年数を超えているため張り替えで一新することをおすすめします。
見た目ではそれほど劣化しているように見えなくても、もしかしたら内部にダメージが蓄積されているかもしれません。
もし外壁内部の下地まで傷んでしまった場合、下地の補修が必要になり将来的なリフォーム費用がかさんでしまいます。
下地が傷むまえに外壁をメンテナンスすることが大切ですので、築40年以上が経過している場合は慎重にリフォーム内容を決めるようにしましょう。

外壁リフォームのトータルコストを抑える方法

外壁リフォームのトータルコストを抑える方法としては、以下の3つがあります。

方法①耐久性が高い素材を選ぶ
方法②屋根のリフォームを同時に行う
方法③定期的にメンテナンスを行う

外壁リフォームは長く住み続ける場合、2回、3回と行うことになります。
そのため、施工時の費用だけでなく将来的なトータルコストで考えることも重要です。
一時的な費用は高くなってしまっても全体で考えると安く済むこともありますので、それらを踏まえて検討するようにしましょう。
1つずつ確認していきます。

方法①耐久性が高い素材を選ぶ

1つ目は耐久性が高い素材を選ぶことです。
耐久性が高いと次にリフォームが必要になる時期までの間隔が長くなり、リフォームの回数が少なくなります。
塗装であれば、「フッ素塗料」「ラジカル塗料」「シリコン塗料」は耐用年数が10~20年ほどと長いです。
カバー工法や張り替えであれば、「窯業系サイディング」「金属系サイディング」は耐用年数が30~40年と長くなっています。
素材次第で耐久性は大きく変わるため、リフォーム内容を決める際は費用だけでなく耐用年数も考慮するようにしましょう。

方法②屋根のリフォームを同時に行う

2つ目は外壁のリフォームと同時に屋根のリフォームも行うことです。
外壁や屋根のリフォームでは基本的に足場を設置しますが、足場代だけでも20~40万円ほどかかります。
もし外壁と屋根を別々にリフォームした場合、足場を2回設置することになり足場代も2倍になってしまいます。
屋根の耐用年数も30~40年ほどとなっており外壁と同じくらいですので、外壁をリフォームする際には屋根も同時に行うのが効率的かと思います。

方法③定期的にメンテナンスを行う

3つ目は定期的にメンテナンスを行うことです。
外壁のヒビ割れや窓枠のコーキング部分など、細かい劣化は放置せずにすぐに補修することが大切です。
これらの劣化を放置すると、そこから雨水が侵入して下地を傷める原因になってしまいます。
軽度なヒビ割れやコーキングの劣化などは数千円から数万円程度で補修可能ですが、下地の補修となると数十万円かかってしまうケースもあります。
日頃から外壁周りをチェックして、異変に気付いたらすぐに確認・補修をすることが費用を抑えることに繋がります。

まとめ

外壁のリフォーム費用は、塗装の場合60~100万円、カバー工法の場合150~200万円、張り替えの場合200~300万円が目安です。
どのリフォームを行うのかの判断基準は住宅の築年数が重要ですが、外壁の劣化具合によって変わるため、最終的な判断はリフォーム業者と相談して慎重に決めるようにしましょう。
また、外壁リフォームは一時的な費用だけでなく、将来的なトータル費用で考えることも大切です。
耐久性の高い素材を選んだり日頃からメンテナンスをかかさないようにしたりして、できるだけコストを抑えられるように工夫しましょう。
弊社「まごころ工務店」でも外壁リフォームに対応していますので、ご検討中の方はぜひ一度ご相談ください。
お客様のご要望を第一に考えて最適なプランをご提案いたします。