住宅の外壁をおしゃれに見せるためには、「色」「塗料」「素材」の3つが重要です。
周囲の景観にマッチした色合いにして、住宅のテイストに合わせた塗料を使い、全体の雰囲気に合った素材を使うことで、おしゃれで個性的な外壁にすることができます。
今回は外壁で人気の色、塗料、素材、そしておしゃれにリフォームするための3つのコツを紹介していきます。
外壁のリフォームを検討中の方はぜひ参考にしてください。

外壁をおしゃれにする人気の色5選

まずは外壁の色について考えていきましょう。
現在主流となっている人気の色は以下の5つです。

①ホワイト系
②グレー系
③ベージュ系
④ブルー系
⑤グリーン系
 

①ホワイト系

白い外壁の住宅

ホワイト系は清潔感クリーンな印象を与える色であり、万人受けするため以前から根強い人気があります。
太陽の光が反射しやすいことで、庭やテラスがより一層明るくなるのもホワイト系のメリットです。
一方で、汚れが目立ちやすいというデメリットもあります。
砂や土などで汚れてしまった場合は、できるだけ早く清掃をしてキレイな状態を保つように注意しましょう。

②グレー系

灰色の外壁の住宅

グレー系はクールスタイリッシュな印象を与える色です。
汚れが目立ちにくいため、ホワイト系に比べると清掃などのメンテナンスは楽になります。
グレーの中でもホワイトに近い薄めの色と、ブラックに近い濃いめの色と幅広くあるため、どのくらいの濃さにするかはよく考えるようにしましょう。
薄い色ほど明るく清潔感のある印象になり、濃い色ほど重厚感があり落ち着いた印象になります。

③ベージュ系

茶色の外壁の住宅

ベージュ系はやわらかく落ち着いた印象を与える色です。
和風・洋風どちらの住宅にもマッチしやすく、ホワイト系と同様に万人受けしやすいカラーとなっています。
しかし、ベージュ一色のみにすると少し地味な印象を受ける場合もあるかもしれません。
2色使ってツートーンカラーにしたり、レンガや木材を使って独特なデザインを施したりして工夫してみるとよいでしょう。

④ブルー系

青い外壁の住宅

ブルー系は爽やかな印象があり、特に欧米風の住宅に似合うカラーとなっています。
薄い青であれば可愛らしい外観になり、濃い青であれば落ち着いたシックな雰囲気になりますので、好みに合わせて色の濃さを調整することが重要です。
周囲に自然が多い立地だと、周りの景観ともマッチしてより良いおしゃれな外観になります。

⑤グリーン系

緑の外壁の住宅

グリーン系は温かみがあり、周囲の自然と相性の良いカラーです。
草花と外壁に一体感が生まれるため、庭やテラスなどでガーデニングを楽しみたい方には特におすすめです。
また、ブルー系と同じくグリーン系も欧米風な住宅とよく似合います。
少し目立ちやすいカラーでもあるため、あまり人目を惹きたくない場合には部分的にグリーンを取り入れるなどの工夫もおすすめです。

外壁をおしゃれにする塗料3選

外壁の大まかなカラーが決まったら、次は塗料について考えていきましょう。
住宅の外壁で主に使われる塗料は以下の3つです。

①多彩模様塗料
②艶消し塗料
③クリヤー塗料
 

①多彩模様塗料

多彩模様塗料とは、塗るだけで模様や柄が付く塗料です。
模様や柄を付けることで高級感や重厚感のある外壁に仕上げることができます。
一般的な単色塗料に比べると若干割高ではありますが、柄にもこだわりたい場合には多彩模様塗料を検討してみてください。

②艶消し塗料

艶消し塗料とは、艶のないマットな仕上がりになる塗料です。
表面はざらざらとして落ち着いた印象があり、和風な住宅に特に似合います。
艶のある外壁が苦手な方は艶消し塗料も検討してみてください。

③クリヤー塗料

クリヤー塗料とは、顔料が含まれていない無色透明な塗料です。
外壁に艶を出すことで光沢感を演出することができます、
また、保護コーティングとしての役割もあり、汚れやカビ、キズなどを抑える効果もあります。
外壁の劣化を抑えて長くキレイに保ちたい場合には、クリヤー塗料を検討してみてください。

外壁をおしゃれにする素材3選

外壁をおしゃれにするためには素材も大切です。
主に外壁で使われる素材には以下の3つがあります。

①サイディング
②モルタル
③タイル
 

ただし、素材を変更する場合は「塗装」だけでなく、「張り替え」「重ね張り」の施工が必要です。
塗装するだけに比べて費用が高額になってしまいますので、素材を変更するかは予算と相談しながら決めるようにしましょう。
別記事にて「張り替えの特徴」と「重ね張りの特徴」を解説していますので、ぜひそちらもご覧ください。

①サイディング

サイディング

サイディングとは、住宅の外壁に張る板材です。
大きく4種類に分けることができ、セメントを主原料とする「窯業系サイディング」、金属を主原料とする「金属系サイディング」、木材を主原料とした「木質系サイディング」、プラスチックを主原料とする「樹脂系サイディング」があります。
サイディングの種類によって外見が大きく違いますので、リフォームを依頼するときにはサンプルを見せてもらい、好みの種類を選ぶようにしましょう。

②モルタル

モルタル

モルタルとは、セメントを主原料とした外壁材です。
現在ではサイディングを張る工法が主流となっていますが、以前はモルタルの外壁が一般的でした。
職人の手によって塗り固められたモルタル壁は、意匠性が高く味わい深い外壁になります。
しかし、手作業でおこなうため施工者の技術力次第で仕上がりの質が違う、という懸念点があります。
また、モルタル壁は経年劣化によってヒビ割れしやすいデメリットもあるため、定期的なメンテナンスや補修をすることが大切です。

③タイル

タイル

タイルは、土や石を高温で焼き固めて作られた外壁材です。
耐火性と耐久性が高くキズが付きにくいため、メンテナンスの手間が少なく長く美観を保ちやすい素材となっています。
一方で、耐震性はやや低く、地震による揺れでタイルが剝がれ落ちてしまう場合もあることに注意してください。
外壁全面にタイルを張るのも良いですが、部分的にタイルを張ることでデザイン性を高める方法もあります。

外壁をおしゃれにリフォームする3つのコツ

最後に外壁をおしゃれにリフォームする3つのコツを紹介します。

コツ①サンプルをよく確認する
コツ②色数は1~3種類にする
コツ③タイル・レンガ・木材などの素材をうまく活用する
 

コツ①サンプルをよく確認する

外壁のリフォームを依頼する時は、事前に必ずサンプルを確認するようにしましょう。
リフォーム業者は塗料を塗った板材などをサンプルとして持っていますので、まずはそれらのサンプル品を見せてもらいましょう。
写真での確認や口頭でのやり取りだと想像と違う仕上がりになる場合もあるため、実物を見て判断することが大切です。

コツ②色数は1~3種類にする

外壁のカラーは多くても3種類ぐらいに抑えることがおすすめです。
あまり多くの色を使ってしまうと、まとまりがなく美観を損なうおそれがあります。
複数の色を使う場合、原色を2種類以上使うのも避けた方がよいです。
「茶色とベージュ」「白とグレー」のように、同系色の色でまとめた方が見栄えは良くなる傾向にあります。
また、色分けするときには玄関やベランダなど、一部分だけを違う色にするのもおしゃれに見せるポイントです。

コツ③タイル・レンガ・木材などの素材をうまく活用する

外壁を塗装するだけがリフォームではありません。
塗装する以外にもタイルやレンガ、木材などの素材を部分的に取り入れることで、外観の印象をグッと良くすることも可能です。
リフォームを依頼するときには、どのような素材が使えるのか、また、その素材はどのような住宅に似合うのかなどを業者とよく相談するようにしましょう。

まとめ

外壁をおしゃれにリフォームするためには、「色」「塗料」「素材」の3つがとても重要です。
住宅の雰囲気と自分の好み、そして周囲の景観なども考慮して、ご自宅にピッタリの外壁を探してみましょう。
弊社「まごころ工務店」でも外壁リフォームを承っていますので、ご検討中の方はぜひ一度ご相談ください。